理事長挨拶

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公益財団法人 中外創薬科学財団 理事長 永山 治 写真
公益財団法人 中外創薬科学財団 理事長
公益財団法人 中外創薬科学財団 理事長 永山 治

令和4年(2022年)4月1日より、旧公益財団法人 東京生化学研究会(以下、旧東京生化研と略)は創立60周年を機に、公益財団法人 中外創薬科学財団(以下、中外創薬科学財団と略)と名称を変更し、新たなスタートを切りました。旧東京生化研は、当時の東京大学薬学部石館守三教授と中外製薬(株)上野十藏社長により昭和35年(1960年)に設立され、以来60年に渡り、研究所の運営や国内並びにアジア地域における研究助成事業を中心に、医学・薬学の進歩発展に貢献してまいりました。さらに平成31年(2019年)4月には、旧一般社団法人 中外Oncology学術振興会議(以下、旧CHAAOと略)と合併し、国際がんフォーラム(IAAO)等を開催し、世界のトップオピニオンリーダーとの情報交流・討議の場を日本人がん研究者・臨床医に提供するなどのサイエンスを基軸としたがん研究・がん治療の発展に貢献する事業を引き継いでおります。

中外創薬科学財団は、「トップレベルのサイエンス」「若手研究者の人材育成・教育」そして「グローバルな視点」の3つを新しい基本理念として、これまでの旧東京生化研の事業を発展的に統合し、「創薬並びに薬物治療に関する基礎から臨床にわたる研究を助成・奨励し、かつ研究者の育成及び研究活動の国際交流の推進に努めることにより、この分野における研究の振興を図る」ことを目的としています。「生命の世紀」と言われる21世紀において、最先端技術の進歩とともにライフサイエンスが果たす役割はますます大きくなっております。日本は「科学技術立国」として世界をリードする立場にあり、産官学が一体となって、先端的研究開発とイノベーションを基に、世界中から優れた研究者を惹きつける魅力的な研究環境を整備することが最も重要であると認識しております。我が国の研究環境の改善を図っていく上で、各種褒章事業・研究助成事業・フォーラム事業を展開する中外創薬科学財団のような公益法人の社会的な意義はますます高まっていくものと存じます。

最後に、旧東京生化研並びに旧CHAAO設立以来、財団の事業の発展と推進のためにご尽力賜りました諸先生方の温かいご理解とご支援に心から感謝申し上げます。新たな公益財団法人 中外創薬科学財団ではこれまでの伝統を基盤としつつ、今後の活動は新たな時代を切り拓く、薬物治療ならびに新医薬品に関する独創的なライフサイエンス領域の研究推進および意欲的な若手研究者の育成などを中心とした事業に尽力する事になります。未来を志向した取組みへ邁進してまいりますので、引き続き、中外創薬科学財団の事業活動にご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

令和4年(2022年)4月