図8.TP53-ASO-uPIC1とCDDPの単独あるいは併用全身投与による薬効評価の結果(西山先生,喜納先生らによる).一方,浅井らのTP53-ASO-LNPについては,上記のMorpholino体の腫瘍内投与と同様の良好な結果が得られた(図9).図9.TP53-ASO-LNPとCDDPの単独あるいは併用全身投与による薬効評価の結果(浅井先生らによる).以上の比較検討により,各DDS技術の薬効や毒性の比較が可能となった.要約すると,下記のようになる.Morpholino:腫瘍内投与モデルにおいて,一部で治癒したと思われる個体が出るなど非常に良好な抗腫瘍効果を示した.Morpholino体はすでに臨床応用されている核酸医薬があり(Eteplirsen,― 78 ―
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