図4.視床抑制性神経細胞特異的エンハンサーを用いた神経回路・機能解析さらに,この操作によって,うつ病や統合失調症に代表される,視床と前頭前野の神経連絡機能が低下することによって発症する精神神経疾患に関して,新たな治療戦略の開発を目指し,全脳感染型AAV ベクターと新規開発した Prime editing5) 技術を用い,主に統合失調症のハイリスク因子となる複数の変異をマーモセット脳に導入し,その疾患モデル個体を用い,hM4Di による Th-INs の人為的な抑制による視床神経細胞の活性化により,その治療効果を現在検討している(図6).図5.視床抑制性神経細胞特異的エンハンサーを用いた機能解析― 285 ―
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