中外創薬 助成研究報告書2023
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図3. オキセタン合成の条件検討― 93 ―結果及び考察コバルト触媒反応の研究初期からよく用いていたC1によってオキセタン合成を試みたところ収率42%で目的物2を得ることに成功した(図3).さらに触媒最適化を実施したところC2によって収率が80%まで改善することがわかった.フッ素化剤の対アニオンの種類も収率に影響を与え,N-フルオロ-2,4,6-トリメチルピリジウムヘキサフルオロホスフェート (Me3NFPY・PF6) が90%と良好な収率を与えた.なお,用いているヒドロシランとして1,1,3,3-tetramethyldisiloxaneは安価に入手可能であり,コストと収率の両面で最適と判断している.比較のためフェニルシラン (PhSiH2) を用いたが2を得ることができなかった.溶媒としてトルエンなどの低極性溶媒よりも4-Methyltetrahydropyran (MTHP) が優れていた.続いて基質一般性を調査したので,図4で紹介する.まず原料となるホモアリルアルコールはアルデヒドもしくはケトンに対して亜鉛粉末と臭化メタリルで処理することによって合成した.合成したホモアリルアルコールに対して最適化下条件(図3)にてMAHT/RPC反応を行ったところ図4上

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