Figure 1. Analytical RP-HPLC profiles of the purified peptides. (A) P8, (B) N-Dan, (C) 8-Dan, (D) 14-Dan, (E) 26-Dan.Figure 2. (A) CD spectra of the synthesized peptides in 10 mM phosphate buffer. (B) The fluorescence polarization curve of 26-Dan upon titration of RBD (Wuhan-Hu-1). (C) The competitive inhibition assay with original peptide P8. [RBD of Wuhan-Hu-1] = 100 nM. [26-Dan] = 2.5 μM. The data were shown as mean ± SEM (n = 3) and fitted with the four-parameter logistic equation.次に,ウイルス変異体に対する26-Danの検出能を確認するため,Delta変異体(B.1.617.2)とOmicron変異体(BA.5)のRBDを用いてRBD滴定アッセイを行った.Delta変異体およびOmicron変異体のEC50は,それぞれ5.2 nM (R2 = 0.95)および2.2 nM (R2 = 0.99)であり,Wuhan-H-1株のRBDと同様に協調的結合または非特異的相互作用が示唆された(Figure 3A).これらの結果は,デルタ株およびオミクロン株の RBD の L452R および T478K 変異が hACE2 の N 末端 α-ヘリックスとの相互作用を増強することを示した以前のデータと一致した.したがって,26-Danを用いたRBD滴定アッセイは,hACE2 の構造の一部に由来するペプチドであるため,他のアッセイと比較して変異の影響を受けにくいと考察した.さらに興味深いことに,26-Danセンサーはまた,α-アミラーゼ,リゾチーム,酸性フォスファターゼ,およびムチンを含む唾液モデルにおいても,Wuhan-Hu-1よりもデルタ変異体のRBDに対してわずかに高い親和性を示し,センサーの有効性を検証した(Figure 3B).次に,阻害剤として,バーチャルスクリーニングによりRBDのACE2結合ポケットと相互― 29 ―
元のページ ../index.html#31