図5. シングルセル解析(T cells)さらには,My.0 LYVE1 resident macsの減少は特徴的であり,GO解析では,Cargo receptor activityやScavenger receptor activity が集積しており,個別の遺伝子発現では,COLEC12,MRC1,DAB2の発現が特徴であることが証明された.このresident macrophageが減少することはScavenger作用の減弱が病態に関わっていることが示唆される所見であった.さらには,ARとASでMy.1 Inflammatory macs同士の遺伝子発現を網羅的に比較した場合,ASにおいてIL1Bの発現が上昇していることがあり,より炎症が強いことが示唆された(図4).図4. シングルセル解析(Myeloid cellsの機能解析)最後にT細胞の解析において特徴的にみられたのは,NK細胞がASでのみ観察された(図5).NK細胞は動脈硬化を悪化させる報告に働くという報告はあるものの実際にASにどのような作用機序を持つかについては,知られていない.A, GO解析 B, 各clusterのscavenger receptorの発言とその比較 C, My 1 におけるDEV Volcano plot― 146 ―
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