中外創薬 活動報告集2023
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50 2023年度の財務状況については、次ページ以降に掲載している「貸借対照表」「正味財産増減計算書」並びに「財産目録」に示されたとおりです。 はじめに、2023年度の財政状況を示す「貸借対照表」についてご説明いたします。 Ⅰ資産の部は合計821,170,013円となります。 資産は資金の運用状況を示しており、流動資産(現金預金、前払金)及び固定資産(基本財産、特定資産、その他固定資産)で構成され、特に基本財産、特定資産は企業にはない財産の構成となっております。 固定資産の(1)基本財産、(2)特定資産について解説しますと、(1)の基本財産を前年度と比較すると、中外製薬の株式1万株の3月31日の時価総額が57,740,000円となり、当期増加額として25,040,000円 前年度より増加しています。 (2)の特定資産については、主に2020年以降のCOVID-19の影響でフォーラム事業が中止・縮小となったことを受けて、特別研究助成金(SRG2022、SRG2023)として積立てた特定準備資金が計上されております。 Ⅱ負債の部及びⅢ正味財産の部は資金の調達源泉(寄附金等)を示しており、合計金額はⅠ資産の部と一致しております。 「財産目録」は貸借対照表の資産及び負債につき、その名称、数量、使用目的、金額等の詳細を示したものとなります。 続いて2023年度の正味財産の増減状況を示す「正味財産増減計算書」についてご説明いたします。 経常収益は合計425,306,344円となり、前年度に比べ3,579,326円減少しております。 これは、前年度の経常収益には満期を迎えた国債の購入切り替え時に生じた利益が含まれていたことによります。 また、出捐企業からの寄附金には公益目的事業と法人運営管理に75:25の按分比率で予算が設定されており、公益目的事業に係る収益として320,029,000円、法人運営管理に係る収益として105,277,344円に配分いたしました。 経常費用は合計438,400,587円となり、公益目的事業に係る事業費は370,036,757円で対前年3,390,380円の減少、法人運営に係る管理費は68,363,830円で対前年24,007,469円の減少となりました。 事業費については、学術研究助成であるSRG2021の終了、研究助成金Ⅱの受領者1名の辞退、及びアジア地域招聘国際共同研究助成金受領者が、予定より早く研究期間を終了する等支払い助成金の減額等が費用減少の要因となっております。 管理費についても、前年度に法人名称変更に伴う新聞掲載広告宣伝費、中外創薬科学財団披露式典開催等の法人会計費用が一時的に計上されていたことが要因となっております。 上記より正味財産(経常収益―経常費用)は合計13,094,243円の赤字となり、公益目的事業に係る正味財産は50,007,757円の赤字(320,029,000円−370,036,757円)、法人運営管理に係る正味財産は36,913,514円の黒字(105,277,344円−68,363,830円)となりました。 正味財産の赤字には、特別研究助成金(SRG2022、SRG2023)の取り崩し20,000,000円を充当いたしましたので実質的な経常収支は6,905,757円の黒字となりました。4決算報告

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