1公益財団法人 中外創薬科学財団理事長 公益財団法人 中外創薬科学財団の令和5年(2023年)度活動報告集を発刊するにあたり、理事長として一言ご挨拶申し上げます。 本財団は2022年度に財団名を中外創薬科学財団に改称いたしました。 本誌はこの新名称を冠した報告集として第2号となります。 財団では名称変更と共に新たな理念として「トップレベルのサイエンス」「若手研究者の人材育成」「グローバルな視点」を掲げて活動を行っております。 これらの理念を具現化した事業について以下に紹介させていただきます。 「トップレベルのサイエンス」及び「若手研究者の人材育成」の観点からの事業として、(1)45歳以下の研究者を対象とした学術賞である石館・上野賞、(2)40歳以下の研究者に対する助成事業である研究助成金II、(3)新たに研究室主宰者(Principal Investigator)になった(になることが確約されている)研究者を助成対象とした特別研究助成金SRG2022、さらに(4)45歳以下の女性研究者限定の特別研究助成金SRG2023などを行っております。 「グローバルな視点」の観点からの事業として、国際がんフォーラム(IAAO)を毎年開催しております。これは、日本のがん研究・がん治療の向上を目的として、がん領域における世界トップレベルの研究者・オピニオンリーダー10数名を日本に招聘し、本財団が招待する日本のがん研究・治療をリードする基礎研究者、臨床研究者およびがん専門医と情報交流・討議を行い、グローバルな人的ネットワーク構築を支援するフォーラムです。 さらに、外国の研究者を招聘してわが国の受入研究者と長期の共同研究を行う国際交流研究助成事業も行っております。 このような国際的な視点からの事業は本財団の特徴のひとつになっています。 この他にも、本財団は褒賞事業、助成事業、フォーラム事業に大別される数多くの事業を展開しておりますが、詳細は本報告書をご覧いただければ幸いです。 いずれの事業も多くの研究者に注目されており、助成事業に関しては極めて多数の応募があります。 質の高い研究に支援・助成することで研究の更なる進展に寄与しているものと考えられます。 本財団は上記の事業を通じて、今後ともわが国の生命科学研究の発展に貢献していく所存です。 皆様方の一層のご指導ならびにご■撻をよろしくお願い申し上げます。2024年10月ご挨拶
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