TBRF 万歳 ! この度は、(公財)東京生化学研究会の設立60周年とCHAAO事業10周年を迎えられたことをこころよりお祝い申し上げます。 さて、私は平成30年(2018年)から選考委員としてTBRFの活動に関わらせていただいております。 TBRFのユニークな点は、公募研究テーマを毎年設定して応募を行うことにあると思います。選考委員の先生方が知恵を出し合って、これからの生命科学研究を盛り上げるために重要であり、かつ多くの研究者が応募出来るテーマを議論して決定します。 コロナ禍以前では、比較的小さめの部屋で、選考委員が膝を突きつけ合う距離で、研究打合せのような雰囲気で議論して決定するファミリアルな雰囲気はTBRFの良い点だと思います。 また、当時、選考委員会の取りまとめをしていただいていた石館理事の「どちらのテーマにするか迷ったら財団名どおり生化学を!」という助言も、財団独自の熱いポリシーを感じさせてくれました。 選考は書類審査のみで行われますが、採択者は厳しい選考をくぐり抜けてそれでおしまいではなく、研究成果を助成研究報告会でしっかりfollowされます。 選考側としては、ああやっぱり素晴らしい研究を選んで良かった、と再確認できる機会でもあり、選考結果のフィードバックが得られるという意味でも優れた仕組みと思います。 助成を受けた研究者にとっても、決められたテーマの元に採択された研究者が集うことになるので、新しいコミュニティーが形成されやすいのではないかと思います。 最近はコロナ禍のため、このようなTBRFの良さを存分に発揮できずにいますが、またそのような日が戻ってくることを待望しております。 TBRF 万歳 !村田 茂穂(財団現選考委員)東京大学大学院薬学系研究科教授0961960-2020 TBRF-60th CHAAO-10th
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