東京生化学研究会 60周年記念誌
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「(公財)東京生化学研究会」の発展を期待して 今から35年以上も前のことだったと思うが、「(公財)東京生化学研究会」が私の研究領域に近いテーマで研究助成金を公募していたので、その時初めて「(公財)東京生化学研究会」の名前を明確に認識することになった。 結局、応募はしなかったが随分古風で真っ当な名前の財団として印象に残っている。 その後、私がまだ神戸にいる時に、同門の先輩であられる細田瑳一先生から御紹介頂き、当財団の評議員を務めることになってと記憶している。 評議員に就任した年月に関しては定かではなかったので事務局で調べて頂いた所、平成12年(2000年)度とのことで、現在迄20年以上も務めている計算になるが、全くお役に立てていないので忸怩たる思いである。 従って、評議員会には何回も出席させて頂いているが、残念ながら最近の評議員会しか記憶に残っていない。 理事会との合同で開催されることが多く、冒頭で永山理事長が挨拶されるのだが、これが非常に勉強になるので楽しみにしていた。 製薬業界を取り巻く状況、新薬開発のトレンド、製薬企業の将来などその時によって内容は変わるが含蓄のある示唆に富むお話が常であった。 私も他にいくつかの同様の財団の役員をさせて頂いてきたが、「(公財)東京生化学研究会」の特徴は薬学系と医学系の役員がほぼ同数であることならびに創薬を明確に目指した研究助成を行っている点にあると思う。  「(公財)東京生化学研究会」は令和4年(2022年)度4月から「(公財)中外創薬科学財団」と改称されるとのことで、今後もこの財団には薬学系と医学系がじっくり交流できる場を提供して頂けたら有難いと思う。 そしてそれがいつかは創薬という形で実を結ぶことを期待したい。春日 雅人(財団現評議員)(公財)朝日生命成人病研究所所長0741960-2020 TBRF-60th CHAAO-10th

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