東京生化学研究会 60周年記念誌
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北島政樹先生からのご縁に感謝 (公財)東京生化学研究会設立60周年、並びに(一社)中外Oncology学術振興会議(CHAAO)設立10周年、誠におめでとうございます。 心からお祝い申し上げます。 筆者は、残念ながら(公財)東京生化学研究会(TBRF)とのかかわりはほとんどありませんでした。 ご縁ができたのは、貴財団が平成31年(2019年)4月1日付で、CHAAOと合併した時からであります。 現在、貴財団の理事を拝命しております。 さて、CHAAOは、わが国におけるがん研究・がん治療の発展に貢献することを目的として、平成21年(2009年)10月に設立された組織であります。 永山治理事長と小川一誠、吉田光昭両理事が役員として活動を開始しておられました。 創薬・化学療法を中心に立派な先生方ばかりであったところに、筆者たち外科医が参加するようになったのは、永山理事長と北島政樹先生のお陰ではないかと思います。 北島先生には、筆者が大阪大学外科教授時代に非常にお世話になりました。 北島先生が所属されていた慶應義塾大学塾祖の福沢諭吉先生は、大阪大学の源流と言われる緒方洪庵の適塾の門下生であったこともあり、北島先生の教室と我々の教室は姉妹教室ともいえるようなお付き合いをして頂きました。 更に、緒方洪庵が有名な「扶氏医戒乃略」を世に出した安政4年(1857年)から150年目に当たる平成19年(2007年)に大阪で日本外科学会総会開催を目指した時には、その趣旨を理解して頂き、開催に向けて多大なご協力を頂きました。 その一連でCHAAOにお誘いいただいたと理解しております。 お元気に日々の職務をこなしておられましたのに、令和元年(2019年)5月21日に北川雄光教授から北島先生の急逝の報を聞いた時には、驚き以外ありませんでした。 この場を借りて、感謝と共に、ご冥福をお祈り致します。 終わりに、貴財団が来年4月より「(公財)中外創薬科学財団」と改称されるとお聞きしておりますが、これを機に北島先生のご遺志を引き継ぎ、今後益々ご発展されますことを、心から祈念申し上げます。門田 守人(財団現理事)(地独)堺市立病院機構理事長(一財)日本医学会連合/日本医学会会長071東京生化学研究会60周年に寄せて

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