東京生化学研究会 60周年記念誌
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(公財)東京生化学研究会設立60周年記念によせて (公財)東京生化学研究会が設立60周年を迎えられたとのこと、心よりお喜び申し上げます。 これまで900名を超える研究者を助成し、がん研究の世界トップレベルの研究者・オピニオンリーダーと情報交流・討議する国際がんフォーラム(IAAO)を11回開催して120名を超える先生方にご講演いただき、さらに日本癌学会と共同で「がん医療の発展に多大な貢献をする研究活動並びに新薬・医療機器を創出した個人・グループを称え、がん研究の一層の振興を図ること」を目的にしたJCA-CHAAO 賞を設立して11回授与するなど、貴財団の医学・薬学の発展への数々のご貢献に、厚く感謝申し上げます。 中外製薬は令和12年(2030年)までに、世界最高水準の創薬力を有し、世界中の患者さんから期待される「ヘルスケア産業のトップイノベーター」となることを目指しています。 その達成を通じて、社会との共有価値を創造し、患者さん中心の高度で持続可能な医療を実現していきます。 革新的な医薬品の創出・提供を事業の中心に据えている弊社にとって、基礎的な医学・薬学の研究が進展することは非常に重要です。 オープンイノベーションを加速させ、アカデミア・研究所等の基礎研究に、弊社の創薬技術などの強みを融合させることで、新たな価値を創造していきたいと考えております。 目的の一つに「薬物治療並びに新医薬品の創製に関する基礎的・応用的研究及び臨床への橋渡し研究の助成・奨励」を掲げておられる貴財団が、引き続き医学・薬学の発展にご尽力・ご貢献されることを期待しております。 貴財団のより一層のご発展と関係者の皆様のご健康を祈念して、私からの祝辞とさせていただきます。中外製薬(株)代表取締役社長最高経営責任者(CEO)奥田 修065東京生化学研究会60周年に寄せて

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