東京生化学研究会 60周年記念誌
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001960-2020 TBRF-60th CHAAO-10th 数字で示すと、2010年が売上高3,795億円、営業利益662億円、純利益が414億円と研究開発費が547億円でした。 2020年が売上高は7,869億と倍以上です。 営業利益は5倍近い3,079億、純利益がこれも5倍の2,194億で、研究開発費については10年前が547億に対しこれは倍で1,135億となりました(Coreベース)。長野専務理事中外製薬が「抗体創薬」を手掛けるようになったきっかけとして、どのようなことがあるのでしょうか。●永山理事長 前述の通りG-CSFやEPOの開発を通じて中外製薬にはバイオ創薬、バイオ製造が根付いており、それがベースとなり、アクテムラの研究・開発・製造にスムーズに移行できたことです。 ロシュとのアライアンスで、ロシュ・ジェネンテックとの新薬の開発・製造面での協力関係によって、中外製薬の抗体創薬がいっそう強化されました。 それを考えると、私は中外製薬が思い切って抗体創薬に挑戦したのは、非常によかったと思っています。長野専務理事 本日は、日本の製薬企業の中でもユニークな「バイオ医薬」を中心に研究開発を展開している中外製薬の最近20年間の足取りをロシュとのアライアンス締結を含めて、お話し頂きました。 製薬産業を取り巻く現状の把握からアライアンスのための準備、さらに方針の決定に至る道筋について興味ある内容をふんだんに語って頂きまして、ありがとうございます。 2022年4月から公益財団法人も「中外創薬科学財団」と名称も変更して新たにスタートいたします。 本財団の活動は中外製薬の社会貢献・社会還元の一環と認識しており、日本における生命科学研究の一層の発展および若手研究者の育成に尽力していく所存です。 本日は誠にありがとうございました。沿革抄余録/理事長インタビュー034

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