東京生化学研究会 60周年記念誌
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1960-2020 TBRF-60th CHAAO-10thおわりに 日本国民の二人に一人が一生のうちでがんに罹患すると予想される今日、日本のがん研究及びがん医療の向上に貢献するというCHAAO事業が掲げる理念への社会的要請は今後ますます高まるものといえる。日本のがん研究は現在、世界的に見て大変高いレベルにある。しかしながら、今後、世界中でがん研究・医療の革新的イノベーションがさらに進むことが想定されており、日本の若手研究者、専門医、医療従事者のさらなる育成強化を進めていくことは重要な課題である。  このような状況下で、今後の東京生化学研究会が若手研究者育成及びGlobal化を視野に入れて、日本の医学、薬学の発展と日本のがん研究・医療の今日的ニーズに的確に応える研究助成・学術支援活動を展開していくことが期待される。 最後に、CHAAOの10年間そして東京生化学研究会CHAAO事業としての2年半にわたり、支援を惜しみなくいただいた出捐企業の中外製薬株式会社ならびにご協力を頂いた多くの日本、米国、欧州の研究者並びに医療関係者等の方々に、改めて心より感謝を申し上げるとともに、今後も東京生化学研究会への温かいご支援、ご指導を引き続きお願いする次第である。(財団前常務理事 仁平新一)一般社団法人 中外Oncology学術振興会議/沿革抄4028

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