東京生化学研究会 60周年記念誌
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次ページにつづく→写真7.第10回JCA-CHAAO賞記念講演会受賞者代表 直江知樹教授(国立病院機構名古屋医療センター)および受賞者に加えて日本癌学会理事、東京生化学研究会理事並びに関係者がそろっての集合写真。④ がん研究者への褒賞事業及び記念講演会の開催 2011年にCHAAOは日本癌学会と共同で日本のがん研究に関する褒賞事業としてJCA-CHAAO賞を日本癌学会学術賞の一つとして創設した。  目的は「新たな抗がん剤・がん治療法に関わる研究・開発を行い、日本のがん医療の発展に多大に貢献した成果物 (POCまでの活動・新薬・機器を含む)を創出した個人又はグループの功績を称え、がん研究の一層の振興を図ること」としている。2020年までに10の研究グループまたは個人に本賞が授与された。 2011年の第1回では、現在、大腸がん、肺がん等で世界的標準治療薬として確立している「イリノテカン」の創薬・開発研究に対して、2014年の第4回では本賞受賞の4年後の2018年にノーベル医学・生理学を受賞した本庶 佑教授による抗PD-1抗体の創薬研究に、2018年の第8回では遺伝子異常を標的とした個別化がん医療の確立を目指した治療体制の構築に本賞が授与された。過去10年間のJCA-CHAAO賞を俯瞰すると、本賞は日本のアカデミア及び企業の新規抗がん剤創薬・開発及び新規治療法開発におけるダイナミズムと貢献を的確に反映していることがわかる。授賞者および受賞テーマなどの詳細については「資料編-2 174ページ~」をご覧ください(写真7)。 今後、再生医療、細胞治療等をはじめとした新規モダリティーや画期的イノベーションが生まれることが期待される中、本賞が新たな地平を切り開こうとする日本の若いがん研究者、医師、企業にとって、目指すべき目標となることを期待している。一般社団法人 中外Oncology学術振興会議/沿革抄025

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