東京生化学研究会 60周年記念誌
25/222

次ページにつづく→ IAAOについては、毎年の聴講者へのアンケート等でその評価をモニターしているが、2011年以降、多くの参加者から高評価をいただいている。特に招聘演者と講演内容の質について常に高い評価であり、国内で開催されているオンコロジー研究に関するシンポジウムの中ではトップレベルにあると自負している。  IAAOの成功について、設立前の準備段階から毎年の開催に至るまで多くの助言や指導をいただいているHarvard大学Prof. Bruce A. Chabner(写真5)並びにCHAAO理事として支援を頂戴した愛知県がんセンターの小川一誠先生(本記念誌座談会の出席者でもある)、さらにはアドバイザリーボードの各メンバーの功績は大きい。心から感謝申し上げたい。写真5.講演者に質問をする Prof. Bruce A. Chabner(Harvard Univ/US)② フォーカスシンポジウム開催 2010年以降、がん研究・治療開発の最新トピックにスポットをあてた小規模の講演会やシンポジウムを地方中心に、CHAAO単独またはアカデミアとの共同で開催してきた。  2010年には、7月に癌研有明病院吉田講堂にて財団法人癌研究会有明病院との共催で「Meet the Expert」を開催し、11月に東京大学医科学研究所との共催で「Small Scientic Discussion in Hakone」を開催した。これ以降、国内外から講演者を招聘して一年に数回程度の頻度でフォーカスシンポジウムを開催している。  2019年に日本における若手研究者の育成の重要性の認識のもと、フォーカスシンポジウムの新たな試みとして、がん研究センター東病院と共同で「Cancer Expert Forum in Chicago」を開催した。ここでは米国臨床腫瘍学会(ASCO)期間中に現地で、日本から参加の若手研究者や専門医を集め、最新のがん研究や知見について海外の研究者と積極的に意見交換する場として活用されている。一般社団法人 中外Oncology学術振興会議/沿革抄023

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る