東京生化学研究会 60周年記念誌
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各事業の概要(1)学術研究支援活動① 国際がんフォーラム(International Academy for Advanced Oncology: IAAO) 2009年の創立以来、CHAAOにとってIAAOの開催(写真1)は最も力を入れてきた中核的な事業である。 第1回目のIAAOは2010年3月26日、27日の両日、東京(ホテル日航東京)にて開催された。周到な準備に基づいて行われた結果、好評を博し、この成功をばねに、2回目以降も毎年東京六本木のアカデミーヒルズにて開催された。2020年、2021年のIAAOはコロナウイルス感染拡大の影響を受けて、残念ながらIAAO 2020は中止、IAAO 2021は完全リモート形式での実施となった。(1) 学術研究支援活動(2) がん患者会及び患者支援団体への支援活動 2009年の創立以降、CHAAOは上記の設立目的の実現に向けて、主に次の2つの事業に取り組んできた。 以下、これら事業での取り組みを振り返ることを通して「CHAAO設立10年のあゆみ」を概観する一般社団法人 中外Oncology学術振興会議/沿革抄次ページにつづく→ IAAOの目的は、「日本のがん研究・治療をリードする基礎研究者、臨床研究者及びがん専門医ががん領域に関わる世界のトップオピニオンリーダーの最新のがん研究の成果に触れるとともに、相互の情報交流・討議の場を提供することを通じ、世界的なネットワークを構築する機会とする」ことにある。 本フォーラムは回を重ねるごとに聴講希望者が増え、2015年以降は演者、座長などの関係者を含め毎年180人~220人規模の国内のがん基礎研究者、臨床研究者及び専門医が参加しているが、会場の収容能力の上限及び高い質の講演や質疑応答(すべて英語)を優先することから、更なる規模拡大は行わないこととしている(写真2)。写真1.IAAO 2019会場風景(六本木アカデミーヒルズ49)写真2.会場で講演を熱心に聴講する参加者2021

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