東京生化学研究会 60周年記念誌
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一般社団法人中外Oncology学術振興会議一般社団法人中外Oncology学術振興会議創設とその目的~設立10年の歩み~1960-2020 TBRF-60th CHAAO-10th 一般社団法人中外Oncology学術振興会議(CHAAO)は、中外製薬株式会社の社会貢献の一環として、わが国のがん研究並びにがん医療の発展、そしてがん医療の受益者であるがん患者さんへの貢献を目指して、2009年10月に設立された。その際に活動の中立性、透明性を担保するため、CHAAOは営利を目的としない一般社団法人として出発した。すなわち、通常の企業活動とは異なった立場から、がん研究者、医師、医療従事者、学会関係者、がん患者、その他のステークホルダーへの支援活動を展開することにあった。 CHAAOの設立にあたって、定款第3条に以下のように記載されている。(目的)第3条 当法人は、本邦のがん研究、がん治療を担う中核的医師、研究者と海外トップオピニオンリーダーとの情報交流・討議を通じ、本邦におけるがん研究、がん治療の革新的なロードマップを描くとともに、世界水準のがん治療の実現を目指す。その実現に向け世界的ながん治療ネットワーク構築をはかるとともに、分子標的治療およびそのバイオマーカーを含む基礎研究、トランスレーショナルリサーチ、臨床研究および標準治療普及を促進するための活動支援を行う。同時に本邦の医療制度の現状、問題点を把握し、将来を見据えた改革の目標を設定し、関係諸機関に提言を行うことにより、がん研究・がん治療の発展と向上に寄与することを目的とする。1020

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