選考委員会での思い出 (公財)東京生化学研究会(TBRF)が設立60周年を迎えられたことを心よりお慶び申し上げます。 私は、平成23年(2011年)新たに設置された選考委員会Cの委員を、同年4月より平成31(2019年)3月まで2期8年務めさせていただきました。 今回の執筆にあたって久し振りに財団HPを閲覧して、令和元年(2019年)10月に事務局が日本橋へ移転していたことに気づきました。 そして、以前事務局が入居していた京橋のビルに8月と2月の年2回通ったことが懐かしく思い返されます。 私が参画していた選考委員会Cは委員4名の構成で、財団の事業目的に沿った国際会議への研究者の海外派遣補助金、海外研究者の海外招聘補助金および大学院生を対象とする奨学補助金の助成について、石館光三常務理事の陪席で審議させていただきました。 私以外の3名の委員と石館先生はいずれも薬学系の方でしたが、審議対象が研究課題ではなかったので、同じ土俵で議論できましたし、会議の前後や合間での雑談の際に薬学部や薬学界の話を伺えたのは私にとって新鮮な体験でした。 また、奨学補助金申請書の記載内容を拝見して、我が国の研究力低下の一因である大学院生の就学環境の厳しさをあらためて実感した次第です。 その意味で、限られた件数ではありますが、TBRFの奨学補助金は大変有意義であると思います。 最後になりますが、選考委員会で大変お世話になりました石館先生と事務局の芳賀美保子さんにこの場を借りて御礼申し上げますと同時に、(公財)東京生化学研究会の益々の発展をお祈り申し上げます。東條 有伸(財団元選考委員)東京医科歯科大学副理事・副学長119東京生化学研究会60周年に寄せて
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