東京生化学研究会 60周年記念誌
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(公財)東京生化学研究会評議員として 平成26年(2014年)秋に専務理事であられた石館光三先生が、当時の私の勤務地であった東海大学湘南キャンパス(平塚市)糖鎖科学研究所まで足を運ばれ、平成27年(2015年)の4月から評議員として務めるようにとの要請をいただきました。 平成27年(2015年)3月は東海大学を退職する時期であり、それでも良いのか、お尋ねしたことを記憶しています。 平成27年(2015年)度から財団の行事に出席させていただきましたが、鮮明な記憶として刻まれたのは、やはり助成研究報告会と懇親会で、私よりも高齢の先生が熱心に質問される光景と、若い参加者の皆さんとの接触の機会を盛り上げようとする熱意でした。 最近、折しも理事長の永山治先生の私の履歴書が新聞に掲載され、これらの活動を支えるキーワードが理事長の大事にされてこられた、人と人との邂逅であり、それにより作り出されるchemistryであることに思い至りました。 令和元年(2019年)の財団の組織改正の時期に評議員を辞退させていただきましたが、理由の一つが、日本糖鎖科学コンソーシアム(JCGG)の事務局を仰せつかることになったことでした。JCGGは糖鎖研究の学会横断的な活動を目指して故永井克孝先生が創設され、その後、川嵜敏祐先生、谷口直之先生、現在は遠藤玉夫先生が会長を務めておられます。 2日間のシンポジウムを年1回、これまで17回開催してきております。 初日夜の懇親会が重要な行事であり、接触によるchemistryを期待してのものに外なりません。 新型コロナウイルス感染症のために、我々社会の多くの重要な要素が危機に瀕している現在ですが、困難を克服して、再び果敢に挑戦する日常が到来するのを祈念しております。 財団のさらなる発展をお祈り申し上げます。鈴木 明身(財団元評議員)東北医科薬科大学客員教授1081960-2020 TBRF-60th CHAAO-10th

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