東京生化学研究会 60周年記念誌
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評議員会における貴重な経験 この度は、(公財)東京生化学研究会の設立60周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。  私は、平成26年(2014年)から平成29年(2017年)まで評議員の1人として本研究会に関与させて頂きました。 愛知県がんセンター名誉総長の大野龍三先生からご推薦頂き、常務理事の石館光三先生が、私のオフィスにいらして下さり、医学研究の推進に大きな役割を果たされている研究会の趣旨・活動についてご教示頂きました。 私で何かお役に立てることがあればと、評議員をお引き受け致しました。 本研究会の評議員会に集われたのは、元共立薬科大学学長の望月正隆先生や元慶應義塾大学医学部血液内科教授の池田康夫先生など日本の医学・薬学の重鎮の先生方ばかりでしたので、緊張感あふれる会議でした。 主たる審議事項は、研究会の事業報告書および収支決算の承認ですが、研究助成事業は創薬の基礎となる新しい分子設計・合成化学、ゲノム編集の基礎と応用、ミトコンドリアと関連病態など幅広い分野に展開される優れた内容でした。 平成30年(2018年)5月の定時評議員会では中外Oncology学術振興会議(CHAAO)との合併に関する案件が議題の1つに挙げられていました。 CHAAOが主催するがん研究開発事業のうち、国際フォーラム(IAAO)は、がん研究領域における海外トップレベル研究者・オピニオンリーダーが招聘され、国内の多数のがん専門医及び若手研究者が情報交流・討議を行う国際会議です。 その記録集は以前より貴重な情報を得るため拝読しておりましたが、評議員として参加する機会を得たのは幸運でした。 私の恩師である小川一誠先生(愛知県がんセンター名誉総長)に、久しぶりに東京の会議でお目にかかることができ、がん領域の新たな研究成果・治療の展開について学ぶことが出来ました。 貴重な学びの機会を与えて下さった本研究会に深謝し、研究会の益々のご発展とみなさまのご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。薄井 紀子(財団元評議員)東京慈恵会医科大学客員教授1061960-2020 TBRF-60th CHAAO-10th

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