東京生化学研究会 60周年記念誌
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新たな貴財団の出発を祝して 設立60周年を迎えられ、国際的なレベルでの基礎科学と応用科学へのご貢献に対し心から祝意と敬意を表します。 私の当財団とのお付き合いは、TBRFの助成事業に採択され、韓国から来日したJeong-Heon Koさん(現在KRIBBのPI)を通じてでした。 当時私が主宰していました大阪大学医学部生化学講座で“糖鎖のがん転移における役割”の研究中で、彼は糖鎖遺伝子GnT-Vにets-1という転写因子が関わっていることを種々のがん細胞で明らかにしました。 彼は帰国後も韓国糖質学会会長に就任し、現在なお活躍をしています。 彼の成果報告会の懇親会の時に一言申し上げたことがありました。 ニューヨークにある著明なロックフェラー財団の我が国の奨学生が帰国後に多分野で活躍されました。 その財団の留学生の集まりが定期的に開かれているということを知り、本財団でも、将来各国で集まりがあると良いと思いつつ、スピーチをさせていただいたのでした。 その後、私は岡田正志先生のおすすめで評議員、理事にさせていただきました。 理事の方々のメンバーはそれぞれの分野でご活躍の方々でした。理事会では永山治理事長が中外製薬(株)の独創的な研究開発の現状に加え、我が国の製薬業界や科学技術政策の実情も冒頭にお話しいただき大変参考になりました。 アカデミア出身の研究者が専務理事になられるのは本財団の特徴と思いますが松井道夫先生、その後の石館光三先生も本財団の発展に多大なご尽力をされました。 今後は新たな財団名で我が国および世界の科学の発展のために、益々のご貢献をされますようお祈り申し上げます。 これまで財団の皆様には大変お世話になりました。 この場をお借りしてお礼申し上げます。谷口 直之(財団元理事、元評議員)大阪国際がんセンター研究所長/糖鎖オンコロジー部部長大阪大学名誉教授105東京生化学研究会60周年に寄せて

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